hinaです。
Lib+Live2005の熱が覚めやらぬ中、hinaは官報バックナンバーの移動や、新聞等のごみ捨てなど、健康的かつほこり花粉だらけの仕事をしています。
さて、DORA様の図書館日報さまより、未来図書館の記事「レファレンスとフロア業務の分割」へTBをいただきました。「フロア担当司書」
このことは未来図書館にとって重要なことですのでさらに記事にしたいと思います。
まずDORA様の記事の中の
doraは、職員はカウンターでの「貸出・返却の作業」からは解放される必要があるのではないかと思っています。貸出返却からお客様(利用者)の要望を掴み、選書などに反映させる←果たして、そうでしょうか?
についてですが、hinaもdora様と同じく、司書がカウンターでの貸出返却をおこなうことについて非常に疑問に思います。
hinaは3年ほどだったかレファレンス担当兼カウンター担当としてカウンターにいました。その中で年間4万冊程度の貸出と、同数の返却を処理しておりました。通常1人5冊の貸出ですが、ほとんど書名を見ているひまはありません。資料の大きさやカバーの色はわかりますが、どの資料が借りられているか、少なくとも貸出の時には考えているひまはありませんでした。(hinaの能力不足かもしれません)
一方、返却については返却処理をして一時カウンター後ろのトラックへためますので、ある程度どのような資料が今出ているかがわかります。また、返本作業にいくとよく借りられている分野やレポートの出ている分野は資料が少なく、利用者がたむろしており、返却する資料の数が多いです。
昨年、自動貸出機を2台導入しました。貸出は意識的に機械でおこなってもらっています。返却機能もついているのですが、処理漏れすると督促とかのトラブルになりがちなのでおこなっておりません。今ではほとんどカウンターで貸出をおこなうことはありません。
これにより、新図書館開館で入館者数が約1.5~2倍になりましたが、メインカウンターはほぼ2名の職員で動かしています。カウンターでは貸出が少なくなった代わりに、広くなった館内の案内資料の案内、ほぼ2倍の数となったAVブースの受付、20倍程度のパソコンの問い合わせ、自動貸出機の操作方法の説明などの仕事をしています。2名なのも館内案内を1名(職員)がおこなっている際のカウンター要員です。
一方、レファレンスカウンターを設置し、レファレンサー(正職員司書)を配置することができました。この職員はレファレンスに答えるのと、フロア内のマイクロフィルムやパソコン、データベースなどの利用案内、ガイダンスなどをおこないます。
少なくとも「貸出」処理を機械に任せることによって、同じ人数で前の図書館より広くなった図書館の閲覧サービスの基本をおこなうことができました。
またフロアの広さが2倍になったことにより、返本作業が大変になりました。そこで、職員・アルバイトの組み合わせで、定時(1日通常3回、30分程度)に返本作業をおこなっています。このとき書架の乱れも一緒に直します。これにより自分の担当するフロア(hinaは3Fですが)の貸出の傾向やレポートや試験時の資料の動きを把握することが可能になりました。
また館内で閲覧している資料の動きもわかるようになったのが最大の収穫です。貸出返却をカウンターでおこなっていた際は少なくとも貸出された資料(年4万点)の動きしかわかりませんでした。近年コピー機の発達やインターネットの発達により貸出冊数は減少傾向にあります。その中で館内閲覧の資料の動きがわかることは収穫でした。
また職員がうろうろしているとまだ遠慮がちですが、カウンター内にいるよりも問い合わせを吸い上げることが可能となりました。アルバイトの手に負えなければ職員が答えますし、時間がかかるようならばレファレンスカウンターでゆっくり聞くことができます。このことにより、普段直接利用者と接することの少ない選書担当、整理担当の職員がレファレンスをおこなうことも多々あります。
さらにさらに、整理担当職員と閲覧担当職員と別れていたものをサービス担当として統一し、整理担当職員が交代で閲覧担当としてメインカウンターにいることとしました。最初はカウンターになれなかったですが、現在では以下の効果が上がっていると感じています。
整理業務には:分類や請求番号、配架場所を考えるときに利用者の動きを生に感じることができ、非常に参考になった。常にOPACでどう見れるかを考えるようになった。
閲覧業務には:自分で分類、整理、配架した資料は結構覚えている。案内に役に立つと同時に、体系的な資料の案内(分類知識とその分類のつながりをつかって)ができるようになったと感じている。
以上のように自動貸出機導入に伴い、hinaの職場(大学図書館)ではカウンター業務が軽減され、その分、利用案内やガイダンス、レファレンスに力を入れる(レファレンスカウンター)ことができたと評価する。また一部の時間ながらフロアに職員がいることによって、利用者マナーの啓発、ニーズ・問い合わせの発掘(特に館内閲覧資料)、新たなレファレンスの発掘、職員の能力・意識の向上が図られたと評価する。
hinaは本来多層化に伴って、司書職員を各フロアに分け、それぞれチーフとなって、そのフロアの選書、配架、案内などの閲覧サービスに責任をもち、2~3名程度のアシスタントを使うことを考えていた。(1フロアは約1000平米)
これは非常に人件費がかかるのでおじゃんになったが、一部フロア作業で活かすことができている。
以上の実例をふまえ、hinaとしてはdora様のフロア担当を以下の通りとしたい
区分1:カウンター補助-アルバイト(常時カウンター)
区分2:カウンター監督・責任者(レファレンス含む)-司書(常時カウンター)
区分3:フロア返架-アルバイト、非司書職員、司書(定時でよい)
区分4:フロア案内(レファレンス含む)・責任者-司書(常時フロア)
区分5:貸出返却-自動貸出返却装置+一部カウンター
でもこれって結構オーソドックスな分担、配置だと思う。(他の業種では)
なぜ図書館司書はカウンター内のみにいることになっているのか?確かにカウンターはわかりやすい。定点の案内拠点として初めて来た人から常連まで聞きやすいことはたしかだ。カウンターは入り口近くにあったほうがよい。
でも司書はせっかく足があるのだからいろいろ動き回っていたほうが、よいと思う。少なくともある程度以上の広さをもった図書館や多層の図書館では必須であると思う。
フロアで返本・案内などをして常に感じている。
先のhinaの記事では、山梨県の案が区分4のフロア案内の内、レファレンスを切り離してレファレンスカウンター内の基幹司書(直営、指定管理者、独立行政法人)におこなわせ、その他の部分をPFI司書(民間)に任すという案が非常に現場のモチベーションを失わせ、かつ円滑、充実した図書館サービスを阻害すると考えたのである。
もちろんPFI司書から基幹司書へレファレンスを伝えるということである程度のサービスはできるだろう。
でも、カウンターやフロアでの問い合わせで利用者からしてみれば、PFI司書も基幹司書も同じである。PFI司書が話しもそこそこにレファレンスカウンターへ案内したらどう思うだろうか?PFI司書と基幹司書はそれぞれ雇用形態も雇用契約も、契約で決まっている仕事の内容も厳密に違うわけだから、それぞれの仕事を侵すことはできない。
フロアで問い合わせを聞いてPFI司書は「ここからはレファレンスとなりますのであちらのカウンターにお願いします」というのであろうか?
基幹司書は「資料の配架などの案内はあちらの司書がおこないます」と案内するのであろうか?
好き嫌いの感情で違いがあるかもしれないが、hinaは最初に聞いた職員にある程度責任を持って回答してほしいと思うし、たらい回しにされている感はぬぐえない。
職員の方も常に「レファレンス領域、それ以外の領域」を意識して、どんなにPFI司書に能力があってもレファレンスができない状況がよいのであろうか?基幹職員は「レファレンス」がこなければ利用者と接したり、資料と接することがない。これで利用者のためのサービスができるのであろうか?(これは個人の能力によってできる場合があるかもしれない)
hinaはこの案はよくないと判断し、先の記事をあげパブリックコメントとした。
以上長くなりました。(短く切ったほうがよければいってくださいね。短くするのむずかしいケド..)
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